NINS主催「宇宙究極の謎 暗黒物質、暗黒エネルギー、暗黒時代」というシンポジウムがあった。コーディネーターはジャーナリストの立花隆さん、会場は有楽町の東京国際フォーラム。
NINSとは、自然科学研究機構のことで、自然科学の多様な分野にわたる大学共同利用機関の連合体だ。国立天文台はその組織の一部である。
私たちはふだん「国立天文台」と呼んでいるが、略さず言えば「大学共同利用機関法人自然科学研究機構国立天文台」であり、国立天文台というわずか5文字の前に、ふだんは口に出さない18文字が存在している。
シンポジウムは、元素というのは宇宙のほんの一部であり、宇宙の主役は目に見えない72%の暗黒エネルギーと、23%の暗黒物質である、という話。
休憩時間には注目を浴びていたのは展示ブース。最も目立つところに、世界天文年や
天文学振興募金のパネルが掲示された。
「へぇ、来年は世界天文年なのか」
「1000円から募金できるのか。だったら私も!」
といった会話が飛び交う。